OpenAIでCodexとChatGPTを率いるティボー・ソティオ(Thibault Sottiaux)氏が続けている「28日間、毎日ひとつ明確な改善を出す。出せない日はフルリセット」という公開の約束は、26日目を迎えました。26日目は“改善の日”。中身は、ChatGPTのスマホアプリ(iOS・Android)で、複数のアカウントをサインアウトせずに切り替えられるようになった、というものです。パソコン向けも近日対応とされています。さらにソティオ氏は、残りの2日間は「リセット」になると予告しました。この日の発表の中身と、仕事用と個人用のアカウントを使い分けている人にとっての意味を整理します。
宣言そのものは「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言の解説記事、前日の25日目はProとBusiness Premiumの利用枠が2倍になった日の記事、24日目はdotsにメッセージで仕事を頼めるようになった日の記事で取り上げています。
26日目は「スマホで複数アカウントを切り替え」
「Day 26/」の投稿は、日本時間10月31日午後2時42分ごろでした。米国西海岸では10月30日(金曜日)の午後10時42分ごろにあたります。
本文を日本語にすると「26日目。スマホで複数のアカウントを簡単に切り替えられるようになりました。パソコン向けも近日対応します。次の2日間はリセットです……貯めてあります……どう受け取るかはお任せします👀」。投稿にはOpenAIヘルプセンターの説明ページ「Using multiple ChatGPT accounts on web and mobile」へのリンクが付いています。執筆時点で表示回数は60万回を超えています。
26日目は改善だけの日で、リセットはありません。OpenAIのヘルプセンターのリリースノートでも、10月30日付で「iOSとAndroidのアプリでアカウント切り替えの提供を開始」と載っています。なお、この日の発表に合わせた公式の紹介動画は、XとYouTubeのどちらでも見当たりませんでした。
何ができるようになったのか
イメージとしては、SNSアプリで仕事用と個人用のアカウントを切り替えるのと同じです。OpenAIのヘルプセンターの説明によると、ポイントは次のとおりです。
- 同時にサインインしておけるのは最大2つのアカウントまで。使えるのは一度に1つだけ
- スマホアプリでは「Settings(設定)」→「Switch account(アカウントを切り替え)」から、追加や切り替えができる
- チャットの履歴、メモリ(記憶)、ファイル、設定、有料プランは、アカウントごとに完全に別々。切り替えても混ざらない
- 2つのアカウントの通知を両方受け取れる。通知を開くと、そのアカウントに自動で切り替わる
- ウェブ版のChatGPTでもアカウント切り替えは使える。会社が管理するワークスペースでは、管理者の設定で使えない場合がある
- 順次提供中のため、設定に「Switch account」が見当たらない人は、まだ届いていない可能性がある
注意したいのは、アカウントを切り替えても“合体”はしない点です。チャットを別のアカウントに移したり、有料プランを2つのアカウントで分け合ったりはできません。別のアカウントでも有料プランを使いたい場合は、そのアカウントで別に契約が必要です。ヘルプセンターは、二重に払ってしまわないよう、購入前にどのアカウントが今使われているかを確かめるよう呼びかけています。また、アカウントの切り替えと、1つのアカウントの中で会社のワークスペースを切り替えることは別の操作です。
ソティオ氏が「パソコン向けも近日」と書いているとおり、Codexのデスクトップアプリなどパソコン向けアプリでの対応はこれからです。具体的な時期は示されていません。
「Codexの改善なのか」という声も
ソティオ氏の投稿への返信には、「アカウントは1つしか持っていない」「スマホでのアカウント切り替えはCodexに関係する変更ではない」といった声も寄せられています。宣言は「Codexや仕事で使う多くの人に関係する、明確な改善」を出すという約束だったため、今回の内容がその条件に当てはまるのかを疑問視する反応です。一方で、仕事用と個人用、あるいは会社の契約と自分の契約を使い分けている人にとっては、サインインし直す手間がなくなる実用的な変更です。
残り2日は「リセット」と予告
26日目の投稿で目を引くのは、後半の一文です。ソティオ氏は「次の2日間はリセット」と書き、続けて「banked(貯めてある)」と添えました。27日目と28日目は、改善ではなく利用枠のリセットになることを前もって明かした形です。「貯めてある」が、リセットの準備がすでにできているという意味なのか、利用者がリセットを好きなときに使える形になるのかは、執筆時点では公式に説明されていません。具体的な仕組みは、27日目以降の発表で確認する必要があります。
26日間の流れ——改善16回、全員向けリセット11回
26日目は改善の日なので、改善は16回目、全員向けのリセットは11回のまま。宣言は残り2日です。予告どおり最後の2日がリセットになれば、28日間の最終成績は改善16回、リセット13回になります。
| 項目 | 26日目終了時点 |
|---|---|
| 明確な改善の日 | 16回 |
| 全員向けのフルリセット | 11回(2・6・8・10・13・15・17・18・20・21・23日目) |
| 残りの日数 | 2日(どちらもリセットと予告) |
直近を見ると、22日目が新モデル、23日目がリセット、24日目がdotsへのメッセージ機能、25日目が利用枠の拡大、26日目がスマホでのアカウント切り替えと、改善の日が続いています。改善とリセットの回数の差は5回に広がりました。
ビジネス利用者にとっての意味
26日目の内容を仕事に生かすなら、次の点を押さえておくとよさそうです。
- 会社のChatGPTと個人のChatGPTを分けている人は、スマホでの切り替えが楽になる。会社のデータは会社のアカウントで扱う、という線引きも守りやすい
- 切り替えたら、話しかける前に画面のアカウントを確認する習慣をつける。間違ったアカウントで会社の資料を扱わないようにしたい
- 有料プランはアカウントごとに別契約。2つ目のアカウントは無料プランから始まるので、うっかり二重に契約しないよう注意する
- 会社管理のアカウントでは、管理者の設定次第で使えない場合がある。使いたいときは社内の担当者に確認する
- Codexを多く使う人は、予告された残り2日のリセットに合わせて、大きな作業の段取りを考えておくのも一案
まとめ
Codexの「28日間、毎日改善かフルリセット」宣言の26日目は、日本時間10月31日午後2時42分ごろの投稿で、ChatGPTのスマホアプリで複数のアカウントを切り替えられるようになった、という改善の日になりました。同時にサインインできるのは2つまでで、履歴や有料プランはアカウントごとに別々のままです。パソコン向けは近日対応。これで改善は16回、全員向けのリセットは11回、残りは2日で、その2日はどちらもリセットと予告されています。宣言の最後の2日間も、引き続き追いかけます。
参考リンク
- X(@thsottiaux):Day 26/ You can now easily switch between multiple accounts on mobile
- OpenAI Help Center:Using multiple ChatGPT accounts on web and mobile
- OpenAI Help Center:ChatGPT release notes
- TokenPost:ChatGPT Adds Account Switching to Its iOS and Android Apps
- AI共創広場:Codex「28日間の改善」25日目はProとBusiness Premiumの利用枠を2倍に——Pro 200の削減計画は撤回、dotsの拡大枠も継続
- AI共創広場:Codex「28日間の改善」24日目はdotsに“メッセージで仕事を頼める”ように——iMessage・RCSに対応、まずは米国のProユーザーから
- AI共創広場:Codex「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言——OpenAIが今後28日間の公開約束

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