Codex「28日間の改善」23日目は“iCloud連携と見せかけて”フルリセット——反映は当日中に完了、「明日は良い知らせ」と予告

Codex Day 23 コラム

OpenAIでCodexとChatGPTを率いるティボー・ソティオ(Thibault Sottiaux)氏が続けている「28日間、毎日ひとつ明確な改善を出す。出せない日はフルリセット」という公開の約束は、23日目を迎えました。新モデル「GPT-6.1 Terra」が登場した22日目から一転、23日目はフルリセットの日に。ただし今回は、前日にChatGPTで始まった「iCloudメール・カレンダー連携」を“今日の改善”に見せかけてから「冗談です、今日はリセット」と明かす、ちょっとしたひねりのある発表でした。リセットはその日のうちに反映済みとなり、ソティオ氏は「明日は良い知らせを」とも予告しています。この日の流れと、話題になったChatGPTのiCloud連携、そして中小企業や個人事業主にとっての意味を整理します。

宣言そのものは「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言の解説記事、前日の22日目は新モデル「GPT-6.1 Terra」を紹介した記事、同じくリセットだった21日目は2日連続のフルリセットになった日の記事で取り上げています。

23日目は「iCloud連携……というのは冗談で、今日はリセット」

「Day 23/」の投稿は、日本時間10月28日午前11時42分ごろでした。米国西海岸では10月27日(火曜日)の午後7時42分ごろにあたります。

本文を日本語にすると「23日目。要望の多かったiCloudメールとカレンダーのプラグイン。……というのは冗談で、今日はリセットです。でも、要望が多かったのは本当ですよ!」。投稿には、前日にChatGPTの公式アカウントが発表したiCloud連携の告知が引用されていました。つまり、22日目に続いて何か新機能が出たかのように見せておいて、実際はフルリセットだった、という“オチ”のある発表です。原文では「Mail」が「Main」と1文字違いになっていましたが、意味は変わりません。

リセットとは、使いすぎで上限に近づいていた利用枠(決められた期間に使える量)を、いったん満タンに戻すことです。ソティオ氏は投稿の約1分後に「太平洋時間の深夜0時までに反映」と書き足しました。米国はまだ夏時間なので、日本時間では10月28日午後4時ごろが期限にあたります。そして日本時間午後3時29分ごろ、その書き込みを引用して「完了しました。明日は良い知らせとともに会いましょう」と報告。期限より30分ほど早く、反映が終わったことになります。

「明日は良い知らせ」が何を指すのかは、執筆時点では明かされていません。24日目の発表を待ちたいところです。なお、23日目の投稿は執筆時点で表示回数が83万回を超え、返信も1,000件にのぼっています。

23日間の流れ——改善13回、全員向けリセット11回

OpenAI開発者コミュニティで宣言の進み具合をまとめているスレッドも、タイトルが「A Reset + Mail and Calendar Plug-Ins: Day 23」に更新され、「iCloudとカレンダーのプラグインはカウントされないので、リセットになる」と整理されています。23日目はリセットの日なので、改善は13回のまま、全員向けのリセットは11回目。宣言は残り5日です。

項目23日目終了時点
明確な改善の日13回
全員向けのフルリセット11回(2・6・8・10・13・15・17・18・20・21・23日目)
残りの日数5日

直近4日間を見ると、20日目・21日目がリセット、22日目が新モデルの改善、23日目がまたリセットと、改善とリセットが入れ替わりながら進んでいます。改善とリセットの回数の差は2回。利用者にとっては、リセットのたびに利用枠が満タンに戻るので、“使える量が増える”という意味では悪い話ではありません。

“前振り”に使われたChatGPTのiCloudメール・カレンダー連携

23日目の“前振り”に使われたiCloud連携は、冗談ではなく本物の新機能です。ChatGPTの公式アカウントは日本時間10月28日午前2時51分ごろ、「要望の多かったiCloudメールとカレンダーのプラグインが、ChatGPTで使えるようになりました」と発表しました。28日間宣言の“改善”には数えられていませんが、iPhoneやMacでiCloudを使っている人には便利な追加なので、あわせて紹介します。

公式Xで公開された紹介動画

ChatGPTの公式Xでは、17秒ほどの紹介動画が公開されています。美術館の会員特典を活用したいと頼むと、ChatGPTが展示の情報を探し、カレンダーに予定を追加する様子が映っています。

発表によると、ChatGPTに「あのメールを探して」「受信箱の要点を教えて」「次の予定は?」「この予定を変更して」と頼めるようになります。無料版を含むすべてのプランが対象で、ウェブ版、デスクトップアプリ、iPhoneアプリで使えます。OpenAIのヘルプページによると、設定画面の「プラグイン」からiCloudメールとiCloudカレンダーをそれぞれ追加し、別々に接続します。接続には、Appleアカウントの通常のパスワードではなく、Appleのサイトで発行する「App用パスワード」(外部アプリ専用の合い鍵のようなもの)を使います。発行には、Appleアカウントの2ファクタ認証が必要です。

注意点もあります。iCloudメールの対象は、@icloud.com、@me.com、@mac.comで終わるAppleのメールアドレスだけです。iPhoneのメールアプリで一緒に見ているGmailや会社のメールは対象外です。また、ヘルプページでは、パスワードを会話の中に貼り付けないよう注意を呼びかけています。

このほか、OpenAIの更新履歴では、日本時間10月28日早朝にCodexのコマンド版「Codex CLI」の新しい正式版0.165.0が公開されたことも確認できます。22日目に登場したGPT-6.1 Terraがモデルの一覧に加わったほか、会話の途中で考える深さを変える機能が標準で有効になるなどの変更が含まれています。ただし、これも23日目の“改善”としては発表されていません。23日目のリセットそのものについて、OpenAIの公式Xや公式YouTubeチャンネルでの紹介動画は見つかりませんでした。

ビジネス利用者にとっての意味

23日目の内容を仕事に生かすなら、次の点を押さえておくとよさそうです。

  • リセットは日本時間10月28日午後3時半ごろに反映済み。22日目に出たGPT-6.1 Terraを試したかったのに枠が足りなかった人は、今が試しどき
  • 手元の利用枠が本当に戻っているかは、大きな作業を始める前にCodexの画面で確認しておく
  • iCloudメール・カレンダーを仕事でも使っている個人事業主なら、ChatGPTに「今週の予定と、返信が必要なメールをまとめて」と頼むだけで、朝の確認作業を短縮できる可能性がある
  • ただし、メールの送信や予定の変更までAIに任せられるようになる分、つなぐアカウントは慎重に選ぶ。App用パスワードは用途ごとに発行し、使わなくなったら取り消す。会社のルールで外部サービスとの連携が制限されていないかも確認しておく
  • 宣言は残り5日。ソティオ氏が予告した「明日の良い知らせ」が、利用中のプランや料金に関わる内容かもしれないため、24日目の発表は確認しておく

まとめ

Codexの「28日間、毎日改善かフルリセット」宣言の23日目は、日本時間10月28日午前11時42分ごろ、ChatGPTのiCloudメール・カレンダー連携を“今日の改善”に見せかけたあと「冗談です、今日はリセット」と明かす投稿で、フルリセットになりました。反映は日本時間午後3時29分ごろに完了。これで改善は13回、全員向けのリセットは11回、残りは5日です。前振りに使われたiCloud連携も、すべてのプランで使える本物の新機能でした。ソティオ氏が「明日は良い知らせ」と予告した24日目に何が出てくるのか、引き続き追いかけます。

参考リンク

この記事を書いた人
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毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

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