Herald OSは古いWindowsパソコンにクリーンインストールできる?——公式に書かれていること・書かれていないこと

コラム

Windows 10のサポートが2025年10月に終わり、Windows 11の条件を満たさない古いパソコンが、事務所の片隅で眠っていませんか。そんな中、AIエージェント(指示すると自分で作業を進めるAI)がパソコンの窓口になる無料のOS「Herald OS(ヘラルドOS)」が2026年10月に登場し、「古いPCのWindowsを消して入れ直せば、AI専用マシンとして生き返るのでは?」という声が出ています。

この記事では「古いWindowsパソコンに、Windowsを消してHerald OSをクリーンインストール(まっさらにして入れ直すこと)できるのか」という一点に絞って、公式の説明書、開発者の発言、実際に試した人の報告を確かめました。公式に書かれていることと書かれていないことを分けて整理し、推測で手順を補うことはしていません。後半では、すでにLinuxが入っているパソコンに入れる方法も整理しました。

Herald OSそのものの仕組みや特徴は、こちらの記事で紹介しています。Herald OS(ヘラルドOS)とは?——AIエージェント「Hermes」がパソコン全体を動かす無料のオープンソースOS、日本で使えるか・料金・安全面

結論:入れること自体はできる設計だが、まだ「試験運転」の段階

  • 対象は「64ビットのIntelまたはAMDのパソコン」です。公式の説明書には、ディスク(記憶装置)を丸ごと消して入れる方法と、Windowsを残して横に入れる方法の両方が書かれています。古いWindowsパソコンも、条件上は対象に入ります。
  • ただし実機での確認はまだ少ない状態です。公式の説明書自体が「インストーラーは仮想マシン(パソコンの中に作る仮のパソコン)でテストしたもので、実機ではまだあまり試していない。手放してもよいパソコンで試し、バックアップを取ること」と書いています。
  • 実機の報告は、成功と失敗の両方が出ています。8GBメモリのパソコンで動いたという報告がある一方、最新版のインストーラーが起動直後に止まるという報告も出ていて、まだ解決していません(詳しくは後述)。
  • 最低限必要なメモリ量やCPUの世代は、公式には書かれていません。「Intel第6〜8世代・メモリ8GBなら大丈夫か」は、公式には判断できないというのが正直な答えです。
  • 日本語の画面と日本語入力には、まだ対応していません。仕事のメインパソコンを置き換える段階ではなく、「使っていない古いパソコンで試してみる」くらいの位置づけがちょうどよいと考えます。

公式に書かれていること・書かれていないこと

「古いパソコンに入るか」を考えるうえで気になる点を、公式の説明書(GitHub上のマニュアル)に書かれているかどうかで分けました。書かれていない項目を「たぶん大丈夫」と読み替えないことが大切です。

項目公式の記載
対象のパソコン64ビットのIntel/AMDのパソコン(書かれている)。ARM(スマホ系のCPU)のパソコン用インストーラーはまだない
Windowsを消して入れるできる(書かれている)。インストーラーのディスク画面で「ディスク全体を消す」を選ぶ
Windowsと共存(デュアルブート)できる(書かれている)。事前にWindows側で領域を縮めて空きを作る
セキュアブート(起動時の安全確認機能)オンのままでよい(書かれている)。Fedoraの署名付きの起動部品を使うため
Wi-Fi・Bluetooth・ノートPCの音標準で動く(書かれている)。ただし機種ごとの確認一覧はない
ディスクの暗号化最初からオン(書かれている)。外すこともできる
最低メモリ・必要なディスク容量公式には書かれていない
対応するCPUの世代公式には書かれていない
古いBIOS方式(レガシーBIOS)での起動公式には書かれていない
TPM(Windows 11が求めるセキュリティ部品)インストールの条件としては書かれていない
動作確認済みの機種一覧未公表。一覧を作る提案(#61)が出ている段階
日本語の画面・日本語入力画面は英語・ポルトガル語(ブラジル)・中国語のみ。日本語入力の仕組みは未搭載(#64)

参考になる数字としては、開発者がXで勧めている仮想マシンの設定が「CPU 4コア、メモリ6〜8GB、ディスク40GB」です。ただしこれは仮想マシン向けの目安で、実機の最低条件として示されたものではありません。

用意するもの

公式の説明書に書かれている準備物は次のとおりです。

  • 64ビットのIntel/AMDのパソコン:中身が消えても困らないものを使うよう、公式も勧めています。
  • 8GB以上のUSBメモリ:書き込むと中身はすべて消えます。
  • インストーラー(ISOファイル):GitHubの配布ページ(Releases)から入手します。GitHubは1ファイル2GBまでのため、分割された2つのファイル(part0・part1、合計約3.7GB)と、正しくダウンロードできたか確かめるための「.sha256」ファイルをダウンロードします。
  • 書き込みソフト:Fedora Media Writer または balenaEtcher。公式は「ファイルをUSBにコピーするだけでは動かない。イメージとして書き込む必要がある」としています。
  • 有線のキーボード:暗号化のパスワードは起動の最初の段階で入力するため、Bluetoothキーボードは使えません。ノートPC本体のキーボード、または専用のUSB受信機が付いたワイヤレスキーボードなら使えます。
  • 有線LAN(あると安心):初回起動時にAIエージェント「Hermes Agent」をインターネットから取り込むためです。ない場合は、Wi-Fiにつないでから取り込まれます。
  • AIモデルの利用先:Nous Portalのアカウント、またはOpenRouter・OpenAI・Anthropicなどの「APIキー」(他のサービスからAIを呼び出すための合い鍵)、あるいは手元で動かすAIモデル。

インストールの流れ

ここでは公式の説明書に書かれている流れだけを要約します。書かれていない細かな画面操作は補っていませんので、実際に作業する際は必ず公式の説明書(英語)を開いて確認してください。

  • 1. インストーラーをダウンロードしてつなぐ:Windowsでは「コマンドプロンプト」で copy /b コマンドを使い、part0とpart1を順番どおりに1つのISOファイルにまとめます。続けて certutil コマンドで表示される値と、.sha256ファイルの値が一致するか確かめます。公式は「ワイルドカード(*)を使うと順番が狂うことがあるので使わない」と注意しています。
  • 2. USBメモリに書き込む:Fedora Media WriterかbalenaEtcherで、まとめたISOを書き込みます。
  • 3. USBメモリからパソコンを起動する:電源を入れた直後に起動メニューを開き(F12・F11・Esc・F8のいずれかであることが多く、正確には機種の説明書を確認)、USBメモリを選びます。
  • 4. ディスク画面で入れ方を決める:ディスク全体を消すか、Windowsを残して横に入れるかを選びます。「Encrypt my data(データを暗号化)」には最初からチェックが入っていて、ディスクのパスワードを別の窓で求められます。
  • 5. 初回起動:アカウントが作られ、Hermes Agentが数分かけてインストールされます。そのあと「誰が使うパソコンか」を聞かれ、自分用なら名前、パスワード、Wi-Fi、Hermesのサインイン(AIモデルの利用先)を設定します。

引っ越しにたとえると、「古い家財道具(Windowsとデータ)を全部運び出して、新しい家具一式(Herald OS)を据え付ける」作業です。運び出したものは戻ってこないので、次の注意点を必ず確認してください。

Windowsを消す前に確認したい注意点

  • Windowsとデータは消えます:ディスク全体を消すを選ぶと、Windowsも中のファイルも消えます。写真、書類、メール、ブラウザーのパスワードなどは、事前に外付けディスクやクラウドへバックアップしてください。Windowsに戻したくなったときの手順は、公式には書かれていません。
  • まだアルファ版(試作段階)です:2026年10月30日時点の最新は「0.1.0-alpha.4」です。最新版のインストーラーについて、Beelink SER5(Ryzen 5 5560U、メモリ16GB)でUSBから起動すると、最初の歓迎画面で「An unknown error has occurred(不明なエラー)」と出て4回とも止まった、という報告(#180)があり、まだ解決していません。
  • 実機で動いた報告もあります:1つ前の版(alpha.2)を、Lenovo IdeaCentre AIO 3(Pentium Gold 8505、メモリ8GB、SSD 256GB)に入れてWi-Fi・音・画面が動いたという報告(#77)があります。ただし、ネットにつながっていない状態で初回起動すると「Hermesの実行環境がない」と出て、手でコマンドを打って直したそうです。同じエラーがLenovo X230t(古いThinkPadのタブレット型)でも出たというコメントも付いています。
  • ドライバーとWi-Fi:公式はWi-Fi・Bluetooth・ノートPCの音は標準で動くとしていますが、機種ごとの対応表はありません。開発者はXで、古いIntel MacのBroadcom製Wi-Fiは「Fedoraに含まれないドライバーが必要なので有線LANを前提に」と答えています。同じ部品を積んだWindows機の扱いは公式には書かれていませんが、初回は有線LANを用意しておくと安心です。
  • NVIDIAのグラフィックボード:オープンソースのドライバーで画面は映りますが、手元でAIモデルを動かすためにボードの力を使うには、インストール後に「NVIDIA版」へ切り替える必要があります。対象はGeForce GTX 16・RTX 20シリーズ以降で、それより古いGTX 900・1000シリーズ向けのドライバーは含まれていません。
  • 暗号化パスワードとキーボード配列:パスワードは起動の最初の画面で入力しますが、公式は「そこでのキーボード配列はあなたのものと違うかもしれない」としています。そのためパスワードには英字・数字・スペースと記号しか使えません。日本語配列のキーボードでは、記号の位置がずれる可能性を考えて、英数字だけにしておくのが無難です。
  • 日本語が使えない:画面は日本語に対応しておらず、日本語入力の仕組み(IME)も入っていません(#64)。AIへの指示を日本語で打ち込むことは、現時点ではできません。
  • メモリ8GBの場合:実機の最低条件は未公表です。上の成功報告は8GBでしたが、Herald OSには、Windows 11を仮想マシンとして中で動かす機能もありますが、公式の説明ではWindowsに標準でメモリの半分(4〜8GB)を割り当てるとされています。8GBのパソコンでこの機能まで使うなら、余裕は大きくないと筆者は見ています。

Windowsを残して入れる「デュアルブート」

いきなりWindowsを消すのが不安な場合、公式の説明書には「同じディスクにWindowsと並べて入れる」方法も書かれています。一軒の家を二世帯住宅にして、玄関(起動メニュー)でどちらに入るかを選ぶイメージです。

  • まずWindowsの「ディスクの管理」で、Windowsの領域を「ボリュームの縮小」で小さくして、空きを作ります。公式も事前のバックアップを勧めています。
  • インストーラーのディスク画面で、その空きにHerald OSを入れます。暗号化されるのはHerald OSの部分だけです。
  • 起動時に、パソコンの起動メニューかHerald OSが表示するメニューで、どちらを起動するか選びます。Herald OSの更新はWindowsの領域には触れない、と公式は説明しています。

ただし注意点もあります。先ほどの最新版インストーラーが止まる報告(#180)は、ちょうどWindowsとのデュアルブートを試していたときのものです。また、別のFedora系Linuxとの共存は未検証で、起動の仕組みが上書きされるおそれがあるという課題(#19)も出ています。Windowsとのデュアルブートで、どれくらいの空き容量を用意すればよいかは公式には書かれていません。

まずは仮想マシンで試すのが近道

開発者は、Windowsの中でLinuxを動かす「WSL2」やコンテナでは動かせないとしたうえで、「Windowsで試すなら、Hyper-V、VirtualBox、VMwareでISOを起動する仮想マシンが一番」とXで答えています。仮想マシンなら、今のWindowsを消さずに、窓の中でHerald OSを試せます。

公式の説明書には、すぐ使えるHyper-V用の仮想ディスクを用意する予定も書かれていますが、記事執筆時点ではまだ公開されていません(#186)。古いパソコンを消す前に、今お使いのWindowsパソコンで一度触ってみて、「自分の仕事に使えそうか」を確かめてから実機に進むのが安全です。

今のLinuxパソコンに入れる方法

ここまではWindowsパソコンを前提にしてきましたが、すでにUbuntuやFedora、Arch LinuxなどのLinuxが入っているパソコンにも、公式にいくつかの入れ方が用意されています。そもそもHerald OS Linuxは、Linuxの一種であるFedora(フェドラ)を土台にしたOSです。公式の説明書には「Fedoraの上で作り、Fedoraでテストしている」と書かれていて、開発者もXで「中身はFedora、見える部分はすべてHerald」と説明しています。

入れ方は大きく分けて2種類あります。1つは、今のLinuxを消すか置き換えて「OSまるごと」をHerald OSにする方法。もう1つは、今のLinuxはそのままに、Herald OSの画面一式を「追加のソフト」として入れる方法です。家にたとえると、前者は建て替え、後者は今の家にHerald OSという部屋を一つ増やすイメージです。公式の記載を、方法ごとに整理しました。

方法公式の記載注意点
Linuxを消してクリーンインストール書かれている。Windowsの場合と同じISOインストーラーを使い、ディスク画面で「ディスク全体を消す」を選ぶ今のLinuxとデータはすべて消える。実機での確認がまだ少ない点もWindowsの場合と同じ
今のLinuxと並べて入れる(デュアルブート)Linuxと並べる手順は公式には書かれていない(公式の手順はWindowsと並べる場合のみ)別のFedora系Linuxとの共存は未検証で、起動の仕組みが上書きされるおそれがある(#19)。Ubuntuなどとの共存は公式には書かれていない
Linuxの中の仮想マシンで試す書かれている。UEFI(新しい起動方式)で起動できる仮想マシンなら、ISOからインストールできる(例:VirtualBoxでEFIをオン)。目安はCPU 4コア、メモリ6GB、ディスク40GBQEMU・virt-manager・GNOME Boxes向けの「すぐ使える仮想ディスク(x86_64版)」は予定として書かれているが、まだ公開されていない
Fedora Silverblueなど「bootc」系から切り替える書かれている。今のシステムをその場でHerald OSのイメージに切り替える方法と、元に戻す方法がある今のシステムが置き換わるため、公式は予備のパソコンか仮想マシンで試すよう勧めている。切り替え後は外からの接続(SSHなど)が閉じられる、イメージの署名確認がまだない、などの変化も明記されている
Arch Linuxに追加する書かれている。公式リポジトリにあるArch用パッケージを組み立てて入れる。AUR(Archの利用者向け共有置き場)にはまだ登録されていない(#54)ログイン画面で「Herald OS」を選んでまるごと使うには、niri(ニリ)という画面管理ソフトが必要
Omarchyに追加する書かれている。Arch用パッケージを入れたあと、コマンドを1つ実行すると、Omarchyの中のアプリとして使える公式は、Omarchy 4の設定に合わせて作ったが、Omarchyの実機ではまだ試していないと書いている
そのほかのLinux(Ubuntu・Debianなど)に追加する書かれている。配布ページの「tarball(ターボール、まとめた圧縮ファイル)」を入れるUbuntuやDebianという名前での手順や動作確認は公式には書かれていない。必要な部品の一覧はFedoraでの名前しか載っていない

いちばん多くの人に関係しそうなのが、最後の「そのほかのLinux」向けのtarballです。公式の手順を言葉で要約すると、配布ページからtarball(x86_64用、またはARM用)と確認用の.sha256ファイルをダウンロードし、ファイルが壊れていないか確かめてから、/opt/herald-os というフォルダに展開します。続けて、中に入っているインストール用のスクリプトを管理者権限で実行し、最後に「herald-os setup」を一度実行すると、Hermes AgentとHerald OS用の道具が入ります。正確なコマンドは公式の説明書(Arch and other Linux)をそのまま使ってください。

入れたあとの使い方は2通りあります。ログイン画面で「Herald OS」を選んで画面全体をHerald OSにする方法と、今のデスクトップの中で「herald-os-app」をアプリとして開く方法です。ただし注意点があります。

  • 画面全体を使うにはniriが必要:niriと、メニューバーなどが使う道具一式が入っている必要があります。その一覧はFedoraでの名前で書かれているため、Ubuntuなど別のLinuxで同じものをどう入れるかは公式には書かれていません。
  • GNOMEやKDEの中ではまだ本領を発揮できない:アプリとして使う場合、公式は「niriかHyprlandでいちばんよく動く。GNOMEとKDEにはまだ対応していない」としています(#20)。UbuntuやFedoraの標準の画面はGNOMEです。開発者はXで、GNOMEでは全画面のウインドウ1枚になり、ウインドウ連携や全体のショートカットキーは使えず、まだ試していないと答え、「OSまるごとを試すなら仮想マシンでISOを」と勧めています。
  • 見た目の設定が変わる:Herald OSの画面を使うと、そのアカウントのアプリの配色などがHerald OS風に変わります。公式は、普段使っているパソコンなら別のアカウントを作って試すよう勧めています。
  • 取り外しと更新:tarballは、付属のスクリプトで取り外せます。「herald-os update」で新しい版に更新し、「herald-os rollback」で1つ前の版に戻せると書かれています。

USBのインストーラーをLinuxで作る場合:分割された2つのファイルは、Linuxでは cat コマンドで1つにまとめ、sha256sum コマンドで.sha256ファイルの値と一致するか確かめる、と公式に書かれています。書き込みソフトとして公式が名前を挙げているのは、Fedora Media WriterとbalenaEtcherの2つで、どちらもLinuxで使えます。Linuxでよく使われる dd コマンドで書き込む方法は、公式には書かれていません。

Hermes Agentだけを入れたい場合:Herald OSの画面は要らず、AIエージェントのHermes Agentだけを今のLinuxで使いたいなら、Nous Researchの公式サイトに、Linux・macOS・WSL2向けの1行のインストールコマンドが載っています(Hermes Agentのインストール方法)。こちらはターミナル(文字で操作する画面)やチャットアプリから使うAIエージェントで、Herald OSのメニューバーやドック、画面全体を操作する仕組みは付いてきません。Herald OSはHermes Agentを「窓口」として使う別の個人プロジェクトで、Nous Researchの公式製品ではない点を混同しないようにしてください。なお開発者はXで、すでにHermes Agentが入っていれば、herald-os setup はそれをそのまま使い、Herald OS用の追加機能を足すだけだと説明しています。

日本語の動画・記事:YouTube、note、Zenn、Qiitaを調べましたが、今のLinuxパソコン(Ubuntu・Arch・Fedoraなど)にHerald OSを入れている日本語の動画や記事は、調べた範囲では見つかりませんでした。後で紹介する「さつきのOSS研究室」のシリーズは仮想マシンにISOから入れたもので、どのOSの上で仮想マシンを動かしたかは説明文には書かれていません。

日本語でインストールしている動画

日本語で、古いWindowsパソコンの実機にHerald OSを入れている動画は、調べた範囲では見つかりませんでした。実際にインストールの様子を含む日本語の動画として確認できたのは、仮想マシンに入れた次のシリーズです。

さつきのOSS研究室「【Herald OS】AI が窓口の OS に Claude で 6 種の作業を頼んだら 12 回とも通り、試しの計画だけ鍵の保護の判定が出なかった」(2026年10月26日公開、約12分)

動画の説明文によると、0.1.0-alpha.4の公式インストーラー(ハッシュ値の一致を確認済み)を、公式のテストと同じ無人インストールの手順で仮想マシン(4コア・メモリ6GB・ディスク40GB)に入れています。インストールは2分10秒で終わり、初回起動でHermes Agentが自動で入ったとのことです。4分8秒あたりから「インストール〜最初の一歩」の章があります。実機ではなく仮想マシンでの検証である点に注意してください。なお、この動画は投稿者の設定で他のサイトへの埋め込みができないため、リンクのみ掲載します。

同じチャンネルでは続編も公開されています。第2回、第3回、第4回があり、第4回の説明文では、更新コマンド(herald-os update)がパスワード入力の待ちで止まって更新されなかったこと、元に戻す機能(ロールバック)は動いたこと、システム更新が約2.1GBあったことが報告されています。

このほか、インストール手順そのものではありませんが、Herald OSを日本語で紹介している動画もあります。どちらも、インストールの場面が含まれるかは確認できていません。

AI自動化の神「【Github Repo】Hermes AgentがついにOS化!? AIがPCを丸ごと操作する「Herald OS」」(2026年10月26日公開):GitHubのリポジトリ(公開されているプログラムの保管場所)を紹介する内容で、説明文には「Nous Research公式のものではない」ことも書かれています。

AI活用伝道師「AIに話しかけるだけでPCが動く?無料の新OS「Herald OS」、画像編集もスライド作りもできるけど落とし穴も」(2026年10月27日公開):別の投稿者のデモをGitHubの情報と照らし合わせて解説する内容で、説明文では日本語の画面がないことにも触れています。

公式の紹介動画

開発者のLuke氏のYouTubeチャンネル(@IAmLukeTheDev)を確認しましたが、記事執筆時点でHerald OSの紹介動画は見つかりませんでした。公式の紹介動画は、次のXの投稿で公開されています。

公式Xで公開された紹介動画

開発者のLuke氏(@iamlukethedev)が2026年10月7日18時30分(日本時間)に投稿した、Herald OSの発表投稿です。「AIエージェントが“アプリの一つ”ではなく、OSそのものの窓口になる」というコンセプトを、約2分半の動画で紹介しています。投稿には「まだアルファ版で、粗い部分がある」「Nous Researchとは関係のない個人のプロジェクト」とも書かれています。

翌10月8日13時05分(日本時間)には、インストーラーは実際のx86パソコン向けだが、これまで仮想マシンでしかテストしておらず、実機での報告を歓迎する、という趣旨の投稿もしています。古いパソコンに入れる人は「テストに協力する一人」という気持ちで臨むのがよさそうです。

日本語でインストールしている記事

note、Zenn、Qiita、個人ブログを調べましたが、Herald OSを古いWindowsパソコン(実機)にインストールした日本語の記事は、現時点では見つかりませんでした。仮想マシンを含め、インストール手順を日本語でまとめた記事も確認できていません。

紹介記事としては、noteに剛|生成AI×アプリ開発|予備試験講師さんの「エージェントが「アプリの一つ」ではなく、コンピュータそのものの窓口になる、という話です」(2026年10月8日)があります。インストール記事ではなく、Herald OSの考え方を紹介する内容で、試すなら普段使いのパソコンではなく仮想マシンなどで、という立場で書かれています。

まとめ

Herald OSは、64ビットのIntel/AMDパソコンにWindowsを消して入れる方法も、Windowsと並べて入れる方法も、公式に用意されています。その意味では「古いWindowsパソコンにクリーンインストールできるか」への答えは「できる設計になっている」です。

一方で、必要なメモリやCPUの世代、古いBIOS方式への対応、動作確認済みの機種は公式には書かれておらず、実機での確認もまだ始まったばかりです。最新版のインストーラーが止まる報告も未解決で、日本語も使えません。例えるなら、新車ではなく「試作車の試乗会」に近い段階です。

おすすめの順番は、まず今のWindowsパソコンで仮想マシンを使って試し、気に入ったら、データを退避した「使っていない古いパソコン」で実機に挑戦することです。仕事のメインパソコンを置き換えるのは、正式版や日本語対応を待ってからでも遅くありません。

すでにLinuxを使っている場合も、公式の入れ方は用意されています。OSまるごとならISOでのクリーンインストールか仮想マシン、今のLinuxを残すならArch用パッケージやtarballです。ただしUbuntuなどGNOMEの画面の中ではまだ対応しておらず、Linuxとのデュアルブートの手順も公式には書かれていないため、こちらも予備のパソコンか仮想マシンから試すのが安心です。

参考リンク

この記事を書いた人
この記事を書いた人

毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

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