同じスキルでも、一緒に書くAIが変わるとアイキャッチに個性が出る

暗い粒子の背景に四層のガラス立方体と、白い3D文字「Same Skill」 コラム

このサイトのコラムは、長いあいだ同じ手順書で書いています。見出しの付け方、表の使い方、公式発表と推測の分け方、アイキャッチのサイズや色まで、厨房のレシピは共通です。変わってきたのは、一緒に書くAIのほうです。

料理にたとえるなら、同じレシピでも厨房が違うと、味より先に盛り付けが変わります。このサイトでは、その盛り付けがアイキャッチです。Cursorとの共作は2026年8月13日の夜から始まり、その直前までは主にCodexでした。さらに遡ると、Antigravity 2.0で書いた記事、Claude Coworkで書いた記事も混ざっています。完全な作業台帳があるわけではないので、公開日時と作業記録、アイキャッチの見た目から追った整理です。この記事自体も、同じスキルを使い、Cursorと書いています。

Cursorとの共作は、いつから始まったか

作業記録から見る限り、Cursorで公開した最初のコラムは、2026年8月13日夜の「いまのAI勢力図は順位表ではなく、仕事の置き場所で見る」です。同じ日の夕方には、Grok 4.6のコラムが先に公開されています。タイトルに「正式公開!」と感嘆符が入り、アイキャッチは銀色のマークと製品名を横に並べた、Codex側の作業として残っている原稿です。

そのあとCursor側では、Qwen3.8-Max、Gemini 3.7 Flash、DeepSeek-V4-Pro、LTX-2.5と、新製品を「とは?」で整理する記事が続きました。製品解説そのものではなく、「誰と書いたか」を後から見ると、切り替わりは8月13日の夜だった、というのがいちばん素直な読みです。

公開の目安 例にした記事 一緒に書いたAI(作業記録からの推定)
2026年5月 Claude Coworkの始め方、Antigravity 2.0、Stitch連携 Claude Cowork、Antigravity 2.0が混在
2026年8月前半 DeepSeek V4 Flash、Grok 4.6 主にCodex
2026年8月13日夜以降 AI勢力図、Qwen3.8-Max、Gemini 3.7 Flashなど Cursor(この期間は作業記録で確認できる)

5月の記事まで「この1本は必ずこのAI」と言い切るのは難しいです。当時は道具そのものを取材する記事も多く、一緒に書いたAIと、記事の題材が同じ名前になることもあります。ここで見たいのは優勝劣敗ではなく、同じレシピでも厨房の癖が出る、という点です。

変わっていないもの。同じスキル

手順書側は、かなり固定されています。読者は専門知識のないビジネスパーソン。見出しは番号なしの大見出し。公式の数字は公式と書き、推測は推測と書く。タイトルに日付を入れない。アイキャッチは横長16:9、暗い炭色の粒子背景、白い立体の英語名。人物や顔、日本語の文字は入れない。

だから本文を斜め読みすると、どの時期の記事も同じ店の味に見えます。表で名前の取り違えを先に置く、使える場所と費用の目安を分ける、最後に参考リンクを置く。これはスキルの型です。厨房がCursorでもCodexでも、型そのものは持ち越しています。

一方で、スキルのアイキャッチ欄に書いてある画像ツールは、今もGenspark、Gemini、Codexです。Cursorの画像生成はまだ手順書に名前がありません。ルールは共有し、実際に皿を焼く窯は厨房ごとに違う。アイキャッチの個性が出やすい理由は、ここにあります。

アイキャッチに出る、厨房の指紋

スキルの見本は、「左にシンプルなロゴ、右に大きな白い立体文字」です。実際の画像を並べると、この見本の守り方が厨房ごとに違います。

時期の目安 見た目の印象 スキルとの距離
Claude Cowork期 左にブランド色のマーク、右に英語の立体名。背景は暗い粒子。ファイル名が長く、PNGが多い 見本に近い。ロゴを実在の印として置く
Antigravity 2.0期 立体文字に加えて、光る網、グラフ、操作画面の断片。日本語のサブタイトルが入ることもある いちばん忙しい。スキルが避ける日本語が画像に混ざる
Codex期 左に製品マーク、右に製品名。金属の質感、速度を示す光の筋。PNGが多い 見本を文字どおり守る。ロゴありきの商品写真
Cursor期 ロゴを置かず、ガラスや金属の抽象オブジェ。中央〜下部に巨大な白い英語名。水色と金色の照明。JPEGが多い 色と粒子は守る。ロゴ指定は外し、連載の広告写真に揃える

Claude Cowork期のアイキャッチは、オレンジの印と「Claude Cowork」という名前そのものが主役です。製品紹介というより、一緒に仕事をする相手の表札に近い。Antigravity 2.0期は、立体文字のまわりにデータの網や操作パネルが入り、Google I/O直後の熱量が皿の上まで来ています。Stitch連携の画像は、角丸のボタンを並べた画面デザインに近く、後の「巨大な英語名だけ」とは別系統です。

Codex期は、スキルの英文プロンプトを素直に実行している印象です。DeepSeekなら鯨のマーク、Grok 4.6なら銀の徽章。左に印、右に名前。光の筋で「速さ」を足すこともあります。ファイルもPNGで、容量が1MBを超えるものが目立ちます。

Cursor期は、同じ暗い粒子でも、印をやめてオブジェにします。地図、積み重なったガラス、ボルト、球体。照明はシアンとゴールドで、どの記事も同じスタジオで撮った連作に見えます。JPEGに揃えたのも、この時期の作業の癖です。読者が一覧で見たとき、8月中旬以降のカードが一段と揃って見えるのは、本文よりアイキャッチのせいです。

本文は似ている。タイトルの息遣いが少し違う

本文の骨格は、厨房が変わっても崩れにくいです。リードで「何の話か」を言い、名前の取り違えを表で止め、公式の数字には出典を付け、最後に制限を書く。Grok 4.6(Codex)もQwen3.8-Max(Cursor)も、同じ型です。

差が出やすいのはタイトルと、見出しの温度です。Codex期のGrok記事は「正式公開!」と、発表の瞬間を前に出します。Cursor期は「とは?」「仕事の置き場所で見る」と、先に地図を置くことが多い。Antigravity 2.0期は「司令塔」のような比喩が本文に入り、Cowork期は「チャットが止まったら」といった現場のつまずきから入ることがあります。

これは優劣ではありません。同じレシピでも、厨房ごとに「発表をどう翻訳するか」と「名前の混乱をどう先に解くか」のどちらを手前に置くかが、少しずつ違います。読者から見ると、味は同じ店、皿の縁の模様が違う、という程度です。

読者にとって、これは何の話か

生成AIの記事は、中身だけでなく「どの道具で作ったか」まで含めて、サイトの顔になります。同じスキルを使っていても、アイキャッチの窯が違うと、SNSのカードや検索結果のサムネイルに個性が残ります。本文を信じるかは文章の正確さで決まりますが、最初の0.5秒で「いつもの店かどうか」を決めるのは、しばしば画像です。

この記事のアイキャッチも、例外ではありません。同じスキルの色指定で、Cursorの画像生成に頼っています。ロゴより抽象オブジェ、巨大な英語名、暗い粒子。いまこの画面の上にある画像が、本文で書いたCursor期の指紋そのものです。

中小企業でAIに記事や資料を任せるときも、同じことが起きます。社内ルール(スキル)を揃えても、使うAIが変わると、表紙だけ先に社風がずれます。本文の型を固定するだけでなく、画像の見本を「ロゴを置く/置かない」「日本語を許す/許さない」まで書いておくと、連載の顔がぶれにくい、というのが、このサイトを後ろから見た実務的な教訓です。

まとめ:レシピは同じ。皿に厨房の癖が残る

Cursorとの共作は2026年8月13日夜からで、その前は主にCodex、さらに前にはAntigravity 2.0とClaude Coworkが混ざっています。本文の型はスキルが支えているので、どれも同じ店のコラムに読めます。差が目立つのはアイキャッチです。Coworkは表札、Antigravityは忙しい操作画面、Codexは左ロゴ右製品名、Cursorは抽象オブジェと巨大な英語名。

どの厨房が正しい、という話ではありません。同じレシピを渡しても、盛り付ける手は厨房ごとに違う。このサイトを続けて読む人には、アイキャッチが「いつ、誰と書いたか」の小さな年表にも見えます。

参考リンク

この記事を書いた人
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毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

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