Codex「28日間の改善」20日目は“休んでリセット”——全員向け9回目のフルリセットは当日中に反映済み、CLIの「プリセット」動画も

Codex Day 20 コラム

OpenAIでCodexとChatGPTを率いるティボー・ソティオ(Thibault Sottiaux)氏が続けている「28日間、毎日ひとつ明確な改善を出す。出せない日はフルリセット」という公開の約束は、20日目を迎えました。19日目は「小さな更新」3つで改善の日になりましたが、20日目の投稿は「Rest and reset(休んで、リセット)」のひと言だけ。全員向けのフルリセットはこれで9回目です。しかも今回は、投稿から2時間半ほどで「すべて反映済み」と報告されました。この日の流れと周囲の反応、同じ日に話題になったCodex CLIの「プリセット」機能、そして中小企業や個人事業主にとっての意味を整理します。

宣言そのものは「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言の解説記事、前日の19日目はdotsの通話やキャッシュの改善を紹介した記事、18日目はDecisions API正式版などを挙げつつフルリセットになった記事で取り上げています。

20日目は「Rest and reset」——ひと言だけのフルリセット

「Day 20/」の投稿は、日本時間10月25日午後0時39分ごろでした。米国西海岸では10月24日(土曜日)の午後8時39分ごろにあたります。19日目(日本時間10月24日午前8時12分ごろ)より4時間半ほど遅い発表です。

本文は「20日目。休んで、リセット」だけです。17日目や18日目のように、ほかの発表を並べることもありませんでした。米国では週末の土曜日の夜にあたり、「Rest(休む)」という言葉には、チームとしてもひと休みする日という意味合いがありそうです。

ソティオ氏は約30秒後、自分の投稿に「太平洋時間の午前0時までに(By midnight PST)」と書き足しました。米国はまだ夏時間なので、太平洋時間の10月25日午前0時は日本時間10月25日の午後4時です(表記どおりの標準時で数えると午後5時)。リセットとは、使いすぎで上限に近づいていた利用枠(決められた期間に使える量)を、いったん満タンに戻すことです。今回も、どのプランが対象かといった細かい条件は書かれていませんが、これまでと同じくCodexやChatGPT Workの利用者向けとみられます。

反映はすでに完了——「明日は思いきりCodexを」

締め切りを待たずに、日本時間10月25日午後3時6分ごろ、ソティオ氏は先ほどの「午前0時までに」の投稿を引用して、反映の完了を報告しました。

日本語にすると「すべて反映されました。明日は思いきりCodexを使い倒してください。来週も楽しい1週間になりそうです」。添えられた画像は「ONE HOUR LATER…(1時間後……)」と書かれたアニメ風のタイトルカードで、“少し時間がたって、無事に届きました”という冗談めかした演出です。

18日目のリセットでは「明日の太平洋時間午前10時までに」と反映の期限が予告されましたが、今回は期限に加えて、反映が済んだことまで本人が明言しています。ただし、「来週も楽しい1週間に」という予告の中身は書かれておらず、何が出てくるのかはまだわかりません。

20日間の流れ——改善12回、全員向けリセット9回

OpenAI開発者コミュニティで宣言の進み具合をまとめているスレッドでも、20日目は「Day 20: It’s a reset(リセット)」と記録されました。これまでの集計では、明確な改善の日は19日目までで12回、全員向けのリセットは2日目、6日目、8日目、10日目、13日目、15日目、17日目、18日目の8回でした。20日目はリセットの日なので、改善は12回のまま、リセットは9回目。宣言は残り8日となりました。

項目20日目終了時点
明確な改善の日12回
全員向けのフルリセット9回(2・6・8・10・13・15・17・18・20日目)
残りの日数8日

直近4日間に限ると、17日目・18日目・20日目の3回がリセットで、改善は19日目の1回です。ここ数日はリセットの日が続きやすくなっています。利用者にとっては、リセットのたびに利用枠が満タンに戻るので、実際には“使える量が増える”という意味で悪い話ではありません。

周囲の反応——「リセットの言い訳探し?」という声も

20日目の投稿には、表示回数が60万回を超えるほどの反応が集まりました。中には「28日間のチャレンジが、Codexをリセットする言い訳探しの28日間に見えてきた」と冗談まじりに引用する投稿もありました。

また、開発者向けツール「T3 Code」を手がけるTheo(@theo)氏は、同じ日に「自分たちも“28日間の改善”とほぼ同じペースで、今月は毎日少なくともひとつ改善を出してきた。正式に、T3 Codeでも毎日ひとつ意味のある改善を出すことにする」と宣言しました。これに対してソティオ氏は「本物の改善じゃないね。リセットで決まり(Not a real improvement, put the reset in the bag)」と、冗談めかして返しています。ソティオ氏の宣言が、ほかの開発者の“毎日改善”の取り組みにも波及していることがうかがえます。

同じ日の話題——Codex CLIの「プリセット」の使い方動画

20日目そのものはリセットでしたが、同じ日にはOpenAIの開発者向け公式X(@OpenAIDevs)が、Codex CLIの「プリセット」機能を紹介する動画付き投稿をリポストしています。投稿したのはフェリペ・コウリー(Felipe Coury)氏です。コウリー氏は前日、19日目のCodex CLIの更新を伝えるソティオ氏の投稿を引用して「この一員であることを誇りに思う。プリセットについては専用の投稿をする」と書いており、今回の動画はその予告どおりの投稿です。

投稿の内容は「プリセットがCodex CLI 0.164.0に入りました。くり返し使う指示と、切り替えて使うモデルや推論(考える深さ)などの設定を保存し、作業の途中で『Ctrl+X → P』か『/presets』で呼び出せます。実際のレビュー→修正の流れで使っている様子です」というもので、約1分44秒の動画が付いています。

この機能自体は新しいものではなく、日本時間10月23日に公開された正式版0.164.0に含まれていたものです。GitHubのリリースノートとCodexの公式の更新履歴(changelog)にも、「よく使う指示やスラッシュコマンドを、10個の番号付きの『/presets』枠に保存でき、キーボードのメニューですばやく呼び出せる」と書かれています(19日目の記事でも紹介しました)。執筆時点(日本時間10月25日夕方)では、0.164.0のあとに新しい正式版は出ていません。20日目の“改善”として数えるものではありませんが、定型の頼みごとを“短縮ダイヤル”のように登録しておく使い方が、動画で具体的にわかります。

なお、20日目のリセットそのものについては、OpenAIの公式Xや公式YouTubeチャンネルでの紹介動画は見つかりませんでした。

ビジネス利用者にとっての意味

20日目の内容を仕事に生かすなら、次の点を押さえておくとよさそうです。

  • リセットはすでに反映済み。利用枠が残り少なくて大きな作業を控えていた人は、週明けを待たずに進めてよい
  • 資料の大量チェックや、まとまったコードの整理など、使用量の多い作業は、リセット直後のタイミングにまとめると効率的
  • Codex CLIを使っている人は、0.164.0のプリセットに「レビュー用」「修正用」など定型の指示と設定を登録しておくと、作業の切り替えが速くなり、担当者が替わっても同じ指示を再現しやすい
  • ソティオ氏は「来週も楽しい1週間に」と予告している。残り8日で新しい発表が出る可能性があるため、利用中のプランや社内ルールに関わる変更がないか、引き続き確認しておく

まとめ

Codexの「28日間、毎日改善かフルリセット」宣言の20日目は、日本時間10月25日午後0時39分ごろの「Rest and reset(休んで、リセット)」というひと言の投稿で、フルリセットになりました。反映の期限は太平洋時間の午前0時(日本時間10月25日午後4時ごろ)とされていましたが、午後3時6分ごろには「すべて反映済み」と報告されています。これで改善は12回、全員向けのリセットは9回、残りは8日です。「リセットの言い訳探し?」という声が出る一方で、ほかの開発者が“毎日改善”を宣言するなど、取り組みの影響は広がっています。「来週も楽しい1週間に」という予告の中身も含め、残り8日も引き続き追いかけます。

参考リンク

この記事を書いた人
この記事を書いた人

毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

tanakaをフォローする
コラム
シェアする
tanakaをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました