Codex「28日間の改善」8〜9日目はフルリセットのあとディスク使用を約6割削減——ChatGPTとCodexデスクトップの保存が軽く

コラム

OpenAIでCodexとChatGPTを率いるティボー・ソティオ(Thibault Sottiaux)氏が続ける「28日間、毎日ひとつ明確な改善を出す。出せない日はフルリセット」という公開の約束。AIの“作業机”を広げた7日目に続き、8日目は再び「Reset(リセット)」の一言、9日目はChatGPTとCodexのデスクトップアプリがパソコンに保存するデータを約6割減らすという改善でした。片方は利用枠を満タンに戻す話、もう片方はパソコンの「物置」を片づける話です。どちらも派手な新機能ではありませんが、毎日AIを仕事で使う人ほど効いてくる内容です。2日分をまとめて、ビジネスで使う人向けに整理します。

宣言そのものは「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言の解説記事、直前の7日目はGPT-6.1 Solの標準の文脈長が50万トークンになった7日目の記事で紹介しています。

8日目は再び「Reset」——予告から完了まで

「Day 8/ Reset」の投稿は、日本時間10月13日午前10時3分ごろ。その約30秒後に、自分への返信という形で次のように続けています。

2つ目の投稿の意味は、「米国太平洋時間のその日の終わりまでに、全員向けのリセットが届きます。どうぞ楽しんで」です。日本時間に直すと、10月13日の夕方ごろが目安になります。リセットとは、Codexの「5時間ごと」と「1週間ごと」の利用枠を満タンに戻すことです。スマホの通信量でいえば、月の途中で残りのギガが全部戻ってくるようなものだと考えてください。

そして同じ日の午後2時6分ごろ、ソティオ氏は「リセットのお供に何をご希望ですか? 完了しました」と投稿し、予告した期限より早くリセットが終わったことを伝えました。

28日間の宣言が始まってから、全員向けのリセットはこれで3回目です。2日目は利用者投票で約76%が「リセット」を選んでフルリセットに(2日目の記事)、3日目は全員向けではなく、自分で好きなときに使える「貯めておけるリセット」が有料アカウントに配られました(3日目の記事)。6日目に2回目の全員向けリセットがあり(6日目の記事)、今回の8日目が続きます。8日目の投稿には、時刻の目安以外に、対象プランなどの細かい条件は書かれていません。

9日目はディスクの保存を約6割削減

9日目の投稿は、日本時間10月14日午前8時32分ごろです。

内容をまとめると、次のとおりです。ChatGPTとCodexのデスクトップアプリが、作業の状態をディスク(パソコンの保存領域)に保存するしくみを最適化し、保存される量を約60%減らす見込みです。ソティオ氏自身は「小さな改善」と書いていますが、ヘビーユーザーからの「ディスクの空きが足りなくなった」という声が多く届いていたことへの対応だと説明しています。

デスクトップアプリは、続きから作業を再開できるように、やり取りの経緯や作業の途中経過をパソコンの中に記録しています。たとえるなら、仕事の書類を捨てずに全部物置にしまっておくようなものです。毎日長い作業をAIに任せていると、この物置がいつの間にかいっぱいになり、パソコン全体の空き容量を圧迫します。今回の改善は、物置の中身を減らすのではなく、しまい方を工夫して同じ書類をより小さく収めるイメージです。

  • 対象:ChatGPTとCodexのデスクトップアプリ(ブラウザ版やスマホアプリについては、投稿では触れられていない)
  • 効果:ディスクに保存される量が約60%減る見込み
  • 利用者の操作:投稿では設定変更などの手順は案内されておらず、「展開した(rolled out)」とあるので、アプリ側で自動的に効く改善と考えられる

ビジネス利用者にとっての意味

リセットとディスクの改善は、どちらも「仕事を途中で止めない」ための話です。実務では、次の3点を意識するとよいでしょう。

  • リセット後は、たまっていた大きな仕事を進めるチャンス。ただし、枠が戻ったからといって一気に使い切ると、次の更新までまた待つことになる。1週間の枠を何日で使うか、ざっくり配分しておくと安心
  • デスクトップアプリを使っている人は、アプリを最新の状態に保っておく。ディスクの空きが少なくて困っていた人は、更新後にパソコンの空き容量が増えているかを確かめてみるとよい。会社のパソコンで更新が管理されている場合は、情報システムの担当者に確認を
  • リセットは毎回あるものではない。28日間のうち全員向けのリセットはすでに3回ありましたが、今後も同じ頻度で続く保証はありません。大事な仕事は、リセット待ちを前提にせず、手持ちの枠の中で計画を立てておくほうが確実です

派手な新機能がない日も、「使える量が戻る」「パソコンが重くなりにくくなる」といった地味な改善は、毎日使う人の働きやすさに直結します。会社でAIの導入を進めている場合は、こうした小さな変化も社内に共有しておくと、利用者の不満を減らすことにつながります。

まとめ

Codexの「28日間、毎日改善かフルリセット」宣言の8日目は、「Reset」の一言と全員向けリセットの予告で始まり、日本時間10月13日の午後には完了が告げられました。宣言期間中、全員向けのリセットは2日目、6日目に続いて3回目です。9日目は、ChatGPTとCodexのデスクトップアプリがディスクに保存する量を約6割減らす改善で、ヘビーユーザーの「容量が足りない」という声に応えたものです。10日目以降にどんな改善とリセットが続くのか、引き続き追いかけます。

参考リンク

この記事を書いた人
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毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

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