Codex「28日間の改善」6日目は改善ではなくリセットの日——利用枠の全員向けリセットを予告、貯めておける分はどうする?

コラム

OpenAIでCodexとChatGPTを率いるティボー・ソティオ(Thibault Sottiaux)氏が始めた「28日間、毎日ひとつ明確な改善を出す。出せない日はフルリセット」という公開の約束。6日目の投稿は、たった一言「Reset(リセット)」でした。新機能の発表ではなく、Codexの利用枠を全員分いったん満タンに戻す「グローバルリセット」を、その日の答えにした形です。何が起きるのか、いつ届くのか、すでに「貯めておけるリセット」を持っている人はどうすればよいのかを、AIを業務で使うビジネスパーソン向けに整理します。

宣言そのものは「毎日改善、できない日はフルリセット」宣言の解説記事、直前の5日目は次の一言をAIが先読みするComposer predictionsとスマホで作れるdotsの記事で紹介しています。

6日目は「改善」ではなく「Reset」の一言

「Day 6/ Reset」の投稿は、日本時間10月11日午前7時15分ごろ。その約40秒後に、自分への返信という形で次のように続けています。

2つ目の投稿の意味は、「今日が終わるまでに、全員向けのリセットを行う。トークン(AIが使う文章の単位)が、あなたの役に立ちますように」です。宣言のルールでいえば、「毎日ひとつ改善」の後半にあたる「出せない日はフルリセット」が、そのまま実行される日になります。執筆時点(日本時間10月11日朝)では、ソティオ氏の投稿に6日目の新機能の発表は見当たりません。

「リセット」とは何のことか

Codexには、使える量の上限があります。スマホの通信量にたとえると、「5時間ごと」と「1週間ごと」の2種類の枠があり、使い切ると次の更新まで待つか、上位のプランに切り替える必要があります。リセットとは、この枠を満タンに戻すことです。公開されている追跡サイトの説明によると、リセットには次の2種類があります。

  • グローバルリセット:対象の全アカウントの枠を、OpenAI側がまとめて満タンに戻す。自分で操作する必要はなく、貯めておくこともできない
  • 貯めておけるリセット(バンクドリセット):アカウントに「1回分の権利」として保存される。設定画面の「Usage」から自分で適用するまで、何も変わらない。適用すると、5時間の枠も1週間の枠も更新される。それぞれに有効期限がある

後者は、3日目に全員の有料アカウントへ配られました。くわしくは3日目の記事で紹介しています。今回の6日目は、前者のグローバルリセットです。

いつ、誰に届くのか

ソティオ氏の投稿には、時刻も対象プランも書かれていません。わかるのは「EOD(End of Day、その日の終わり)までに」という点だけです。ソティオ氏は10月2日の告知で米国西海岸の時間(太平洋時間)を使っており、追跡サイトも、米国西海岸の10月10日が終わるまで、つまり日本時間の10月11日の夕方ごろまでと見ています。ただし、これはあくまで推測で、公式に時刻が示されたわけではありません。

対象についても、6日目の投稿では触れられていません。10月2日のグローバルリセットは、「ChatGPTの有料アカウントすべて」が対象と明記されていました。今回も同じ範囲になる可能性はありますが、確定したことではありません。また、過去のグローバルリセットは、投稿から実際に反映されるまで10分から数時間ほどかかることがあったと、追跡サイトは説明しています。

ここまでのリセットの流れ

28日間の宣言が始まってから、全員向けのリセットはこれで2回目で、貯めておける分も含めると3回目です。2日目は、4つの改善を出したあとの利用者投票で約76%が「リセット」を選び、日本時間10月7日の昼にフルリセットが行われました(2日目の記事)。3日目は、GPT-6のChat版の発表と合わせて、貯めておけるリセットが有料アカウントに配られました。4日目と5日目はリセットなしで、改善の発表だけでした。

そして6日目は、改善の発表より先にリセットだけが告知された日になりました。「毎日改善」が約束の中心でしたが、利用者の関心は「使える量」に強く向いているようで、「Reset」の投稿には、執筆時点で7,000件を超える「いいね」が付いています。

ビジネス利用者にとっての意味

リセットが予告されている日は、手持ちの利用枠の使い方を少し変えるとお得になります。実務では、次の3点を意識するとよいでしょう。

  • 貯めておけるリセットを持っている人は、今日は適用を急がない。グローバルリセットが届いたことを確認してからにするほうが、1回分の権利を無駄にしません。ただし、有効期限が今日明日に迫っている場合は、先に使うかどうかを期限と照らして決めてください
  • 自分の枠の状態は、Codexのデスクトップアプリの設定にある「Usage」(利用状況)か、ターミナル版のCodexで「/status」と入力すると確認できる。反映されたかどうかは、ここで見るのがいちばん確実
  • リセットは毎回あるものではない。追跡サイトによれば、OpenAI自身も今後のリセットは保証されないとしています。大事な仕事は、リセット待ちを前提にせず、枠に余裕があるうちに進めておくほうが安心です

無料のリセットは、利用者にとってはうれしい出来事です。一方で、「いつ満タンになるかわからない」状態は、仕事の計画を立てにくくもします。会社でCodexやChatGPT Workを使っている場合は、リセットを当てにせず、毎週の利用量の目安を決めておくことをおすすめします。

まとめ

Codexの「28日間、毎日改善かフルリセット」宣言の6日目は、新機能の発表ではなく、ソティオ氏の「Reset」の一言と「今日が終わるまでにグローバルリセットを行う」という告知でした。時刻も対象プランも明示されておらず、日本時間の10月11日夕方ごろまでに反映されると見られています。貯めておけるリセットを持っている人は、届いたことを確認してから使うのが安全です。7日目以降にどんな改善とリセットが続くのか、引き続き追いかけます。

参考リンク

この記事を書いた人
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毎日20時間以上AIの実践・研究に没頭するITエンジニア。20年以上にわたり、オンラインゲームや生活関連など幅広いジャンルのオウンドメディアで執筆・編集長を歴任。現在は上場企業グループの代表取締役を務め、複数の事業者団体で理事を兼務する経営者でもある。テクノロジーの最前線に身を置きつつ、地域の商店街や神社の運営にも深く携わるなど、地域活性化にも尽力。圧倒的な現場経験とITの専門知識、経営者の視点から、信頼性の高い有益な情報を発信している。
Olive株式会社 代表取締役

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