Anthropicは、最新モデルClaude Opus 5を公開しました。先に掲載した記事では「未発表」としていましたが、これは確認不足でした。本記事では公式ドキュメントをもとに、Opus 5で何が変わったのか、仕事でどう使い分けるのか、Opus 4.8から移るときに気を付けたい点をわかりやすく解説します。
Claude Opus 5は複雑な仕事を長く進めるための新モデル
Claude Opus 5は、複数のファイルにまたがるコード修正、長い調査、社内資料を読み比べる仕事など、途中で判断しながら進める作業に向いたモデルです。Anthropicは、Opus 4.8から大きく進化し、深い推論、AIがツールを使いながら作業を続ける「エージェント的な仕事」、長時間のタスクで強みがあると説明しています。
たとえば「不具合の原因を調べ、関連する複数のコードを直し、テストまで進める」「大量の資料から論点を集め、提案書の下書きを作る」といった仕事です。一問一答のチャットより、仕事の流れを一緒に進める相棒として使う場面で力を発揮します。
大きな変化は1Mトークンの文脈と“考える量”の調整
Opus 5は、標準で最大100万トークンの文脈を扱えます。これは、長い会議記録、仕様書、複数の資料をまとめて読み込ませて、前後関係を保ちながら検討するための大きな作業机のようなものです。最大出力は12万8,000トークンです。
また、推論機能は初期設定で有効です。利用者はlow・medium・high・xhigh・maxから作業の重さを選べます。急ぎの下書きなら低め、設計判断や難しい検証なら高めにする、と考えるとわかりやすいでしょう。高い設定ほど時間と利用量が増えるため、すべてを最大にせず、仕事の重要度で使い分けるのが実践的です。
料金と利用できる場所
Claude Opus 5のAPI料金は、入力100万トークンあたり5ドル、出力100万トークンあたり25ドルです。これはOpus 4.8と同額です。高速処理を優先するFast modeは研究プレビューとして提供され、入力10ドル・出力50ドルです。
APIではモデルID claude-opus-5 で利用できます。Anthropicの案内では、Claude APIのほか、Amazon Bedrock、Google Cloud、Microsoft Foundryでも提供されています。既存のOpus 4.8も引き続き利用可能なので、いきなり全業務を切り替えるのではなく、重要な業務で比較テストをしてから移行するのが安心です。
Opus 4.8から移るときの注意点
- 推論が標準で動く:Opus 4.8で推論を指定していなかった処理でも、Opus 5では必要に応じてモデルが考えるため、出力上限や利用量を見直します。
- 推論を止める設定に制約がある:推論を無効にする場合、effortを
high以下にする必要があります。xhighやmaxと同時には使えません。 - まずは実データで比べる:同じ指示でも文章量や作業の進め方が変わることがあります。社外提出物、金額、契約、個人情報を扱う仕事は必ず人が最終確認します。
どんな仕事にOpus 5を選ぶべきか
日常的なメール作成や短い要約では、より軽いモデルでも十分なことがあります。一方で、長い資料を読みながら矛盾を探す、複数回のツール利用を伴う開発作業を任せる、表計算や資料作成をまとめて進める、といった失敗コストの高い仕事ではOpus 5を候補にできます。
大切なのは「最も高性能なモデルを常に使う」ことではありません。下調べやたたき台は軽い設定で、難しい判断や最終案の作成は高い設定で、というように役割分担をすると、品質とコストを両立しやすくなります。
まとめ:Opus 5は“長く考えて仕事を進める”ための選択肢
Claude Opus 5は正式に登場しており、Opus 4.8から推論、長時間タスク、エージェント的な作業を大きく強化したモデルです。100万トークンの文脈、考える量を調整するeffort、同額のAPI価格を生かしながら、まずは自社の代表的な仕事で試してみるのがおすすめです。重要な判断は人が確認する前提で、AIに任せる範囲を少しずつ広げていきましょう。


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